はじめに:「地方移住すれば生活費が安くなる」は本当?
「地方に移住すれば生活費が安くなるって聞くけど、実際どうなの?」
そんな疑問や不安を持っている方は多いはずです。
結論から言うと、生活費は下がる傾向がありますが、収入も下がる可能性があるため、全体のバランスを見て準備することが大切です。
この記事では、地方移住でかかるお金・減るお金・必要な貯金額・一人暮らしの生活費シミュレーションなど、リアルなお金の話をわかりやすく解説します。
「移住してからお金で苦労した…」という失敗を防ぐために、ぜひ参考にしてください。
地方移住で下がる生活費|どんなお金が安くなる?
地総務省の家計調査(2025年1月)によると、以下のような支出割合に違いが見られます。
🏠 家賃・地代の支出割合(※住居費全体の中での比率)
- 大都市:4.3%
- 小都市A:1.4%
- 町村部:1.3%
→ 都市部に比べて地方では3分の1以下に抑えられるケースも。
賃貸でも一軒家が借りられることもあり、広さ・環境ともに満足度が高くなる可能性があります。
🚃 交通費(定期代からガソリン代へ)
都市部では電車やバスが主流ですが、地方ではマイカー移動が中心。
支出構成比としても、「自動車関係費」は町村部で19.9%と、大都市の約2.7倍。
車の購入・維持費が必要になる一方で、定期代などの支出は不要になります。
🍚 食費の支出割合
- 全国平均で27.3%
- 大都市:27.5%
- 町村部:27.5%
数値上は大きな差がありませんが、地方では地元の直売所や“おすそ分け文化”で実質コストが下がるケースも多く、節約のしやすさがあります。
地方移住で増えるお金|想定外の支出に注意
一方で、地方暮らしには想定外の出費も潜んでいます。
🚗 車の維持費が固定費に
町村部では「自動車等購入」や「維持費」などが重くのしかかります。
例:町村部での自動車関連費は全支出の19.9%に達する一方、大都市では7.4%
🔥 光熱費の増加(特に寒冷地)
- 北海道:15.5%
- 東北地方:15.1%
- 全国平均:9.7%
寒冷地では暖房代(灯油・電気)が跳ね上がる傾向があり、都市部よりも月数千円〜1万円高くなることも。
また、都市部であれば都市ガスがひかれていることが多いですが、地方ではプロパンガスが主流です。プロパンガスは都市ガスと比べると割高になりがちなので、都心と同じように生活した場合にガス代は上がると考えた方が良いです。(筆者の感覚値ではプロパンになったことで都市ガス1.5~2倍になりました)都市ガスがひかれているところは家賃が高かったりもするので、どちらを取るかという判断が必要になります。
🧑🤝🧑 地域コミュニティ費用
自治会費、寄付、祭りの参加費など、「地元のつながり」への支出も見逃せません。
これらは家計調査に直接出てきませんが、生活満足度とのバランスを考えて見極める必要があります。
地方移住で収入は減る?仕事と年収のリアル
地方の平均給与は都市部より低めです。
- 月給が2万〜5万円ほど下がるケースも
- 事務職やホワイトカラー系は特に競争率が高い
- IT系や専門職ならテレワークで収入維持できる可能性あり
収入が下がる前提で生活設計をすると、無理のない移住が実現できます。
地方での仕事や収入についてはこちらの記事もチェックしてみてください。
移住前に知っておきたい「最低限の貯金額」
地方移住には、引っ越しにかかる初期費用だけでなく、一定の生活予備資金が必要です。
💰 貯金の目安
| 項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 生活費3〜6か月分 | 30〜90万円程度 |
| 引っ越し費用 | 家賃2か月分+移動費など |
| 車の購入・整備 | 50〜150万円(新車・中古で差あり) |
「移住後すぐに収入が安定しない」リスクを考えると、100〜150万円は用意したいところです。
引っ越し費用と立ち上げ費用も忘れずに
また、引っ越し費用と立ち上げの費用も忘れないようにしましょう。
引っ越しは業者によって倍以上金額の差が出てきます。また、生活の立ち上げも、場合によっては家電レンタルを使う方がコストをおさえられることもあります。
生活費シミュレーション|都市部vs地方でこんなに違う(単身者編)
ここでは、単身者(一人暮らし)をモデルにした都市部と地方の生活費比較を見てみましょう。
| 費目 | 都市部(月額) | 地方(月額) |
|---|---|---|
| 家賃 | 80,000円 | 35,000円 |
| 交通費 | 15,000円(定期代など) | 12,000円(ガソリン+保険) |
| 食費 | 35,000円 | 30,000円 |
| 光熱費 | 10,000円 | 12,000円(寒冷地の場合) |
| 合計 | 140,000円 | 89,000円 |
※地域やライフスタイルによって異なりますが、平均で4〜5万円の節約が可能になることもあります。
まとめ:お金の不安を解消して、安心して地方暮らしを始めよう
「地方移住すれば生活費が安くなる」というのは間違いではありません。
ですが、収入の変化や新たに増える支出にも目を向けることが大切です。
- 生活費は下がる傾向があるが、油断は禁物
- 車や暖房など地方特有のコストが増える可能性あり
- 収入減を見越しての貯金と生活設計がカギ
「お金がかからない暮らし」ではなく、「お金をかけずに豊かに暮らす」という考え方が、地方移住を成功させるポイントです。
しっかり準備して、理想の田舎暮らしを実現してくださいね。








